デザインを学びに行ったのに、一番学んだのは人との関わり方だった。
Webデザイナーのオフ会で考えたこと。
先日、デザインコミュニティのオフ会に参加した。
全国にメンバーがいるため、この日に集まったのは数人だけ。でも、その分、一人ひとりとじっくり話ができる、とても贅沢な時間だった。
私は、デザインの話やAIツールの話が中心になるのだろうと思っていた。
ところが実際に話題の中心になっていたのは、
デザインではなかった。
「コミュニティをどう育てていくか。」
「新しく入った人が安心して参加できる場をどうつくるか。」
「お互いにどんな形で協力していけるか。」
そんな話が続いた。
参加されていた方の一人は、エンジニアであり、ご自身でもコミュニティを運営されている。
だからこそ、コミュニティを続ける難しさや、場を育てる工夫についての話は、とても興味深いものだった。
その時間を過ごしながら、私は新卒で入った会社のことを思い出していた。
当時の私にとって、競合他社は「ライバル」だった。
積極的に交流するものではなく、会社の中で情報を共有し、会社の中で答えを見つけることが当たり前だった。
もちろん、その環境だからこそ学べたこともある。
でも今振り返ると、自分の仕事をどう改善するかという視点はあっても、
「業界全体としてどうすればもっと良くなるのか」
「クライアントにとって本当に価値のある仕事とは何か」
という視点を持つ機会は、それほど多くなかったように思う。
フリーランスになってから出会った世界は、少し違っていた。
同じWebデザイナーは競合でもある。
でも同時に、相談できる仲間でもあり、刺激をもらえる存在でもある。
案件を取り合うことがあっても、お互いに知識を共有し、困ったときには相談し合う。
競争と協力が、ごく自然に共存している世界だった。
そして、こうしたオフラインの場に参加すると、毎回驚くことがある。
それは、「まず自分から与えよう」とする人が本当に多いことだ。
「この規模のプレゼンなら、このくらいの情報量がいいですよ。」
そんなふうに、プレゼンの組み立て方やクライアントへの伝え方など、
自分が試行錯誤しながら身につけてきたことを、
「私はこうしていますよ」と自然に共有してくれる。
会社員だった頃の私なら、「そこまで話してしまって大丈夫なの?」と思っていたかもしれない。
でも、この場ではそれがとても自然だった。
知識を囲い込むのではなく、分かち合う。
自分が得たものを、次の誰かへ渡していく。
そういう文化が、このコミュニティには根付いているように感じた。
フリーランスになると決めたとき、私は「人脈は大切だ」と思っていた。
正直に言うと、その頃の私は、「人脈があれば仕事につながる」という、とても短絡的な考え方をしていた。
だから、仕事につながりそうな交流会にも積極的に参加していた。
でも、いろいろな人と出会う中で、少しずつ考え方が変わっていった。
人脈は、ただ増やせばいいものではない。
大切なのは、その人とどんな関係を築くかだった。
仕事は、その先にある。
信頼関係が生まれ、お互いを知り、一緒に学ぶ。
その積み重ねが、結果として仕事につながっていくのだと思う。
振り返ってみると、人とのつながりが増えたことで、
自分一人では思いつかなかった考え方に出会い、
今まで見えていなかった景色を少しずつ見せてもらってきた。
先日のオフ会でも、デザインの知識を学んだわけではなかった。
でも、人と人はどう関われば、お互いが成長できるのか。
その姿を、目の前で見ることができた。
前回の記事で、私は「いいコミュニティには受け身の人が少ない」と書いた。
今回、その理由が少し分かった気がする。
そこにいた人たちは、「何を教えてもらえるか」よりも、「自分は何を渡せるだろう」と自然に考え行動していた。
私がその日持ち帰ったものは、デザインの知識ではなかった。
人とつながることの意味。
誰かに与えるという姿勢。
そして、一人では見つけられなかった新しい視点。
オフ会というと、新しい知識や人脈を得る場だと思っていた。
でも、それ以上に大切なものを受け取った。
こうした出会いや対話の積み重ねが、
少しずつ私の考え方を変え、
仕事との向き合い方を育ててくれているのだと思う。
あなたの考え方を育ててくれたのは、どんな人たちでしたか。




ゆいさん、こんにちは
「人とのつながりが増えたことで、
自分一人では思いつかなかった考え方に出会い」共感します。
人と交流することで、新たな気づきが増えると私も感じます。
そしてお互いに成長できるように自分の知識を提供しあって助け合うのってすてきですね。
学びが多い記事をありがとうございます🎶
基本的に人との交流が少し苦手な私には、とても気づきの多い素敵な記事でした。
新しい「気づき」を頂きました、ありがとうございます。