「2万円だから」で考えてはいけない理由
AI時代に積み上げるもの
ホームページ制作2万円。
私は、その金額よりも気になったことがある。
昨日、デザインスクールの卒業生向け相談会に参加した。
ある卒業生がこんな相談をしていた。
知人からホームページ制作を依頼された。
報酬は2万円。
「単価が低いので、どのレベル感で作ればいいでしょうか」
私は心の中で、
「そこじゃないだろ!」と思った。
もちろん気持ちはわかる。
私も卒業したての頃は、どうやったら仕事になるのか、どうやったらスクール代や諸経費の元が取れるのか、そんなことばかり考えていた。
学んだスキルを活かしてホームページを作る。
LPを作る。
まずは仕事にしなければ。
焦りもあった。
でも今振り返ると、あの頃の私は大事なものを見落としていた。
その頃、ある経営者に仕事の取り方を相談したことがある。
「中長期的に考えて動け」
「この人と仕事がしたいと思ったら、『仕事をさせてください』と頭を下げるんだよ」
教えてくれたのはノウハウではなかった。
姿勢だった。
以来、どんな小さな仕事でも、チャンスは取りこぼさないつもりで向き合ってきた。
私の最初の案件も赤字だった。
かけた時間を時給換算したら、見たくない数字になる。
それでも全力でやった。
当時の私には実績も信用もなかったからだ。
妥協したものを納品しても、きっと何も残らない。
そう思っていた。
結果として、クライアントには喜んでいただけた。
そして後日、別の経営者を紹介してくださった。
あの時得たのは売上ではない。
信用だった。
紹介という形で返ってきたことで、
「自分の仕事は誰かの役に立つんだ」
と初めて実感できた。
だから私は、昨日の相談に違和感があった。
「2万円だからどこまでやるべきか」
ではなく、
「この案件で何を得るべきか」
を考えた方がいいと思ったからだ。
実績がない頃に積み上げるべきものは何だろう。
振り返ってみると、それは信じてもらうことしかなかったと思う。
「また頼みたい」
その一言のために仕事をしていた気がする。
以前は、
「良いデザインが作れれば仕事になる」
と思っていた。
でも実際に仕事をしてみると、それだけではなかった。
最初の案件でいただいた紹介も、デザインだけを評価されたわけではないと思う。
今思えば、
話を聞くこと。
約束を守ること。
ちょっとしたことでも連絡すること。
修正にも向き合うこと。
そんな当たり前のことだった気がする。
そして最近は、AIの進化によって、デザインを作ること自体のハードルがどんどん下がっている。
アイデアも出せる。
レイアウトも提案できる。
画像も生成できる。
以前なら専門家しかできなかったことが、誰でもできるようになりつつある。
AIはデザインを作れる。
でも、まだ紹介はしてくれない。
「この人を紹介したい」
そう思ってもらえるかどうかは、人と人との間で決まる。
私が最初の案件で手に入れたのも、デザインの評価だけではなかった。
だからこそ、私は以前にも増して信用の価値を感じている。
デザインを作れる人ではなく、
「あなたに頼みたい」
と思ってもらえる人。
その違いが、これからますます大きくなっていく気がする。
振り返ると、私の最初の赤字案件は失敗ではなかった。
あれは信用への投資だった。
当時はそんなこと考えてもいなかったけれど。
AIがデザインを作れる時代になった今、あの時積み上げたものの価値を、むしろ強く感じている。
だから私は、「2万円だから」と考える前に、
「この仕事で何を積み上げるのか」
を考えたい。
私自身、まだまだ、駆け出しなのだから。



めっちゃわかります。
極論、成果物の良し悪しより
どこまで歩み寄れるかだったり
クライアントファーストかって事だと
思うんですよね。
目先の損を取れる人ほど、信用の貯蓄は
増えていくので、素晴らしい気付きだと思います😊
素晴らしい👀!✨
この領域は、真摯に仕事に向かい、お客様から求められてそれに応える仕事のしかたができていないと言えないことよ👀💦
まず積み上げるは"信用"で数字ではない!信用が"数字"に変わってくる!ってね😆!
お見事😙!✨